初夏の7月前後、水面をざわざわと泳ぎ回る「10cmくらいのイナッコ(ボラの子供)」。これをシーバスがバコバコ食べている大チャンスなのに、「手持ちのルアーでは全然釣れない…」と悩んでいませんか?
実は、この時期のシーバスはイナッコのサイズや動きをものすごくよく見ています。
今回は、そんな難しいイナッコパターンで絶対にハズせない神ルアー8選と、だれでも釣れるようになるプロの使い方のコツを分かりやすく紹介します!
そもそも「7月のイナッコパターン」って何?
シーバスがイナッコばかりを偏食するのには、3つの理由があります。
- ちょうど良い「一口サイズ」になる
春に生まれた赤ちゃんボラがすくすくと育ち、7月になると10cm前後のちょうど良い大きさ(イナッコ)になります。シーバスにとって、一番食べやすくてお腹いっぱいになる大好物のサイズです。 - 水面近くに「ざわざわ」と大群で集まる
夏が近づいて水が温かくなると、イナッコたちは水面近くに集まります。みんなでギュッとまとまって、水面を「ざわざわ」と波立たせながら泳ぐのが特徴です。 - シーバスに追い詰められやすい
水面近くにいるイナッコは、それ以上「上(空中)」には逃げられません。そこを狙って、シーバスが下から「バシャッ!」と水面を割って襲いかかります。
💡 ワンポイントアドバイス
7月の攻略ポイントは、ズバリ**「水面(トップ)」と「水面からすぐ下(シャロー)」**です!
イナッコの群れがざわざわしている場所を見つけたら、水面に波の跡(引き波)を立てて泳ぐルアーを投げるのが一番の近道ですよ!
1. ひと目でわかるスペック比較表
まずは、今回紹介するルアーのサイズや得意な水深(レンジ)を一覧表でチェックしてみましょう!
| メーカー・製品名 | 全長 | 重量 | 潜行レンジ | 純正 フックサイズ |
| DAIWA クロスウェイク90F-SSR | 90mm | 13.7g | 0〜30cm | #6×2 |
| SHIMANO シャローアサシン99F | 99mm | 14g | 10〜30cm | #5×2 |
| LONGIN ウェイキーブー86 | 86mm | 22g | 0〜50cm | #4×2 |
| ポジドライブガレージ スウィングウォブラー85S | 85mm | 12g | 0〜10cm | #8×2 |
| BlueBlue スネコン90s | 90mm | 15g | 0〜20cm | #6×2 |
| APIA パンチライン80s | 80mm | 13g | 0〜80cm | #6×2 |
| ポジドライブガレージ ジグザグベイト80s | 80mm | 17g | 20〜60cm | #4×2 |
| ピックアップ ワスプスラローム80S | 80mm | 17g | 30〜80cm | #8×2 |
2. 各ルアーの特徴と「こんな人におすすめ」
DAIWA・クロスウェイク90F-SSR
水面をスイスイと泳ぐイナッコが作る、「ヘビのようなウネウネとした引き波(泳いだあとの波の跡)」をそっくりそのまま再現できる、このパターンの超大本命ルアーです。
- イナッコパターンでの使い方: イナッコの群れの近くに投げて、ゆっくり巻いてくるだけで、本物そっくりの波を水面に作り出します。音が出る玉(ラトル)が入っており、音でも遠くの魚を呼び寄せます。
- こんな人におすすめ
- イナッコが水面のすぐ下を群れで泳いでいて、シーバスがそれを意識しているとき
- 水が濁っていて、ルアーの動きや音でしっかり存在をアピールしたいとき
- シーバスの吸い込みが弱く、ルアーが水面で弾かれてうまく針にかからないとき
SHIMANO・シャローアサシン99F
水面直下でゆっくり巻くだけでなく、流れにルアーを乗せて漂わせる「ドリフト」という釣り方で大活躍するミノーです。ルアーをピタッと止めていても、内蔵された反射板が自動でキラキラと光り続ける「フラッシュブースト」を搭載しています。
- イナッコパターンでの使い方: 流れに流されて、フラフラと力なく泳ぐ10cmのイナッコをマネできます。ルアーを止めて漂わせている間もフラッシング(光の反射)で誘い続けられるため、警戒心の強い魚もイチコロです。
- こんな人におすすめ
- 流れに乗せるドリフトの釣りで、シーバスにじっくりルアーを見せたいとき
- ルアーが止まっている間も、キラキラした光で魚を誘い続けたいとき
- 水面から少しだけ下(10〜30cm)をアピールしたいとき
LONGIN・ウェイキーブー86
丸っこくて太い体が特徴の、とても浮力が高いルアーです。巻くスピードを急に変えると、ワープしたかのように横へ「ピョン!」と飛ぶ特別なアクションが起きます。
- イナッコパターンでの使い方: 本物のイナッコが大群すぎて「自分のルアーが群れに埋もれて気づいてもらえない」という大ピンチで大活躍します。太い体から出る大きな水押しと重低音ラトルで、群れの中でも圧倒的に目立たせることができます。
- こんな人におすすめ
- 本物のイナッコが多すぎて、普通のルアーでは見向きもされないとき
- 遠くの暗闇にいるシーバスにも、強い水押しと音でルアーの場所を知らせたいとき
- 急な横っ飛びアクションで、シーバスの「襲いかかりスイッチ」を強制的に入れたいとき
ポジドライブガレージ・スウィングウォブラー85S
沈むタイプのルアーなのに、リールを巻くとすぐに水面へ浮き上がってくる不思議なルアーです。細身の体でよく飛び、水面を左右にパタパタと振るいながら、甘いポップ音(水が弾ける音)と泡を立てて泳ぎます。
- イナッコパターンでの使い方:
シーバスに追いかけられたイナッコが、水面をピチピチと逃げ惑う「大パニック状態」をだれでも簡単に再現できます。 - こんな人におすすめ
- 遠くでイナッコが逃げ回っていて、ボイル(水面での捕食)が起きているとき
- 水面のトップウォーターゲーム(ルアーが水面を泳ぐ釣り)でエキサイティングに釣りたいとき
- 飛距離を出して、他のルアーが届かないはるか遠くの水面を狙いたいとき
Blueblue・スネコン90s
ただ巻くだけで、水中で右へ左へと大きく「Sの字」を描くように泳ぐ、とても個性的なルアーです。
- イナッコパターンでの使い方: 川の流れを横切るようにして、群れからフラッと外れて泳ぐ無防備なイナッコの動きを再現できます。この予測できない不規則な動きが、シーバスの捕食本能を激しく刺激します。
- こんな人におすすめ
- ただ巻くだけで、普通のルアーとは違う大きなS字の動きを出したいとき
- 川の流れの変化にルアーを勝手に馴染ませて、自然なアクションを起こさせたいとき
- スレきった激戦区で、本物の小魚のような自然な軌道で食わせたいとき
APIA・パンチライン80s
シンペン(シンキングペンシル)の弱点である「手元に動いている感覚が伝わってこない」という不満を、頭を平らにすることで解消したルアーです。適度な水の抵抗を感じながら釣りができます。
- イナッコパターンでの使い方: イナッコの群れの下をフラフラと泳がせるのに最適です。リールを巻くのを止めると、ボディを左右にプルプルと震わせながら水平にゆっくり沈んでいく(水平フォール)ので、これがシーバスに口を使わせる最高のスキになります。
- こんな人におすすめ
- 「シンペンは巻いている感覚がなくて何をしているか分からない」と苦手意識がある人
- 水が動いている場所(ヨレや流れ)を、手元でしっかり感じ取りながら釣りをしたいとき
- ゆっくり巻く動きと、止めて沈ませる動きを組み合わせて食わせたいとき
ポジドライブガレージ・ジグザグベイト80s
「流してよし、巻いてよし、竿を動かしてよし」の万能なリップレスミノーです。ゆっくり巻けば大きなS字、速く巻けば小刻みなジグザグの動きになります。多くのアングラーがこのパターンの『最強ルアー』と挙げるシンキングペンシルです。
- イナッコパターンでの使い方: 普段はゆったり泳いでいるイナッコが、シーバスに気づいて「ハッ!」と驚き、ジグザグに逃げ惑うリアクションの動きを演出できます。不規則なS字気道がリアクションバイトを誘発します。
- こんな人におすすめ
- 流れに乗せてゆったりとルアーを流す「ドリフト」で使いたいとき
- リールを巻くスピードをいろいろ変えて、その日のアタリパターンを探りたいとき
- 竿先をチョンチョンと動かす(ジャーク)ことで、魚を驚かせて食わせたいとき
ピックアップ・ワスプスラローム80S
プレッシャーの高い場所や、スレきった居着きのシーバスを騙すために作られた超ナチュラルなルアーです。
- イナッコパターンでの使い方: 多くのルアーを見慣れて、警戒心がMAXになっているシーバスに対して使います。超ゆっくり(デッドスロー)巻くと、ほとんど暴れない微波動な「I字の動き」になり、本物のイナッコと見分けがつかないナチュラルさで口を使わせます。
- こんな人におすすめ
- 釣り人がたくさんいるメジャーな場所で、スレた魚を相手にするとき
- 巻くスピードを変えて、S字の動きと、暴れないI字の動きを使い分けたいとき
- 竿先を少し動かしてイレギュラーな動きを作ってからピタッと止め、食わせたいとき
3. フックサイズ選びの注意点(ワンポイントアドバイス)
今回の比較表を見ると、同じくらいの大きさ(80〜90mm台)のルアーなのに、ついているフック(針)のサイズが「#4」から「#8」までバラバラですね。 シーバス用のトリプルフックは、「数字が小さくなるほど、針が大きくて重くなる」というルールがあります。
針が錆びたり丸まったりして交換する際は、以下のポイントに注意しましょう!
- 基本は「純正サイズ」に戻すのが大鉄則!
ルアーは、元からついている針の重さも含めて「完璧に泳ぐバランス」に設計されています。適当なサイズに変えると、浮きすぎてしまったり、本来の綺麗な動きが出なくなったりして釣れなくなる原因になります。
- フックを大きく・重くした場合(例:#6から#4へ変更)
針が太くて強くなるため、大きなシーバスが掛かっても強引に引き寄せられます。ただし、ルアー全体が重くなるため、沈むスピードが速くなり、今までより深いところを泳ぐようになります。
- フックを小さく・軽くした場合(例:#6から#8へ変更)
魚がルアーを吸い込みやすくなり、小さなアタリも掛かりやすくなります。ルアーが軽くなるため、より水面に近い浅いところを引きやすくなります。ただし、大きな魚が掛かると針が伸ばされやすいので、ドラグ(糸を引っ張られたときにリールから糸が滑り出る機能)を少し緩めにしておくのがコツです。
7月のイナッコパターンは、シーバスが最も興奮してエサを追いかける、一年の中でも指折りの大チャンスシーズンです!
今回紹介したルアーたちをルアーボックスに忍ばせて、イナッコが水面で「ざわざわ」としている場所を見つけたら、ぜひ投げてみてください。水面が「バシャーン!」と割れる大興奮の瞬間が待っていますよ!


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